移動基地局車の派遣

楽天モバイルエンジニアリングは、予測できない災害発生時にも通信環境をいち早く回復させるため、移動基地局車の派遣活動を行っています。移動基地局車は、災害などによる既存基地局の損傷や停電など電波が確保できない場合に活用される移動式の基地局です。楽天モバイルエンジニアリングはこの移動基地局車を被災地へ派遣し、通信インフラの確保を行なっています。
能登半島地震。楽天モバイルエンジニアリングの総力を結集した初の大規模災害対応
「令和6年能登半島地震」発生時には、通信インフラの早期復旧を使命に、初の大規模災害復旧に挑みました。発災当日の1月1日には、全国の拠点で連携し、楽天モバイルの保全部門と対応を協議。全国から金沢市に40台の移動基地局車を集結させる前例のない大規模計画が動き出しました。
通行困難な被災地への道のり
1月1日、各エリアにおける移動基地局車の運搬調整を行う一方で被災地での駐車スペースを確保。1月2日には第一陣が被災地へ向かいました。
しかし、震災直後の混乱の中、信号機の停電や道路の陥没などが多発。迂回路を探すも通行止めに阻まれ、初日の現地到着は叶いませんでした。 それでも、刻々と変化する通行止め情報を収集し密に共有・協議を重ね、1月3日以降は、全国各地から金沢市に移動基地局車と作業班が続々と到着。金沢支店を拠点とし、随時派遣場所での復旧作業へ向かいました。
24時間体制での運用
設営後も、移動基地局車の安定稼働を維持し続ける必要がありました。宿舎から現地まで片道3~5時間かかる状況の中、作業班の体調を考慮しつつ、24時間体制で運用を実施。被災地での過酷な環境の中、グループ各社からの支援を受けながら必死の対応を続けました。
既存基地局が応急復旧するまでの間、移動基地局車の発する電波は被災地の通信の要となりました。
不安を感じている被災者の方々に少しでも早く「つながる安心」を届けるため、楽天モバイルエンジニアリングはこれからも移動基地局車の派遣を続けていきます。