自宅のネットワークをもっと快適に!「Rakuten Casa」誕生のきっかけを聞いてみた
「Rakuten Casa」は、楽天モバイルの屋内用4Gホームアンテナです。対象のインターネット回線に「Rakuten Casa」を接続することで、屋内に楽天回線を構築し電波環境を改善します。
今回は「Rakuten Casa」がどのようにして誕生したのかを知るため、このプロジェクトを牽引したSushil Rawatさん、関萌さん、矢島康介さん、小野木雅さんにお話を伺いました。
今回のプロジェクトにおいて、皆さんそれぞれの仕事内容、役割を教えてください
Rawat:私はネットワーク本部の無線アクセスネットワーク(RAN)に関わる部門で、「Rakuten Casa」を含む楽天モバイルのあらゆるワイヤレス製品の開発を担当しています。
関:小野木さんと矢島さんと私はデバイス戦略部に所属し、「Rakuten Casa」のプロジェクトの担当をしています。
「Rakuten Casa」の開発経緯を教えてください
関:楽天モバイルの基地局建設は順調に進んでいますが、一方で、一部のエリアや屋内において、「電波が届かない」というケースも見られます。そうした通信環境の改善手段のひとつとして、「Rakuten Casa」を開発することになりました。
Rawat:「Rakuten Casa」は、特別な設置工事を必要としません。お客様は、「Rakuten Casa」をご自宅の光回線につなげるだけで、楽天回線に接続できるようになります。
矢島:これまで、楽天グループのインターネット回線サービス「楽天ひかり」をご契約いただいているお客様にご提供していましたが、現在はより多くのお客様にサービス提供できるよう、ほかのプロバイダーとの連携を拡大しています。
開発中はどのようなことに重点を置いていましたか?
矢島:屋内用4Gホームアンテナというと、ピンとこない方もいらっしゃると思うので、Webサイトなどで、お客様に「Rakuten Casa」をどうわかりやすく伝えるか、マーケティングチームやデザインチームとも連携しながらプロジェクトを進めてきました。また、「Rakuten Casa」はネットワーク環境を改善するだけでなく、Wi-Fiアクセスポイントとしてもお使いいただけることが特長です。ネットワークの弱点を補うだけではない、ユーザー体験をプラスにできるような工夫を私たちは重視しています。
関:新規参入の楽天モバイルが少しでも早く、質の高いサービスを提供するためには、あらゆる手段を検討することが重要です。応援してくださるお客様からのご意見を元に改善を重ねることが大切だと思っています。
矢島:そのほかには、本来は煩雑な設置手順を、できるだけシンプルで簡単にすることにこだわりました。
関:特に初期設定(アクティベーション)方法は、私たちにとっては非常に重要なポイントでしたね。LANケーブルを差し込んで電源を入れるだけで利用できるようなシンプルな手順にしたいと考えました。そうはいっても、携帯電話の電波を発信している基地局ですから、それを取り巻く規程は複雑でした。
Rawat:特に日本は、他国と比べても多くの法律やルールがあります。本来、基地局は決まった場所に固定設置をする必要があるため、通常は設置スタッフが現地訪問してデバイスをセットアップします。しかし私たちのコンセプトは、できるだけシンプルに、効率的に、お客様にお手間を取らせることなく設置できるようにすることでした。オーバーにいうと、10歳の子供でも設置できるくらい簡単な設置手順にするにはどうすればいいかを考え抜いて設計しました。
関:「Rakuten Casa」を通して楽天回線に接続すれば、パートナー回線エリアでも高速データ容量が無制限になります(注)。より多くのお客様に楽天回線をご体験いただきたいです。
私たちの最終目標は、お客様に満足してもらえる付加価値の高いサービスを提供することです。これからも、お客様の声に耳を傾けながら、改善を続けていきたいですね。
(注)公平にサービスを提供するため通信速度の制御を行う場合があります。
料金プラン「Rakuten最強プラン」、
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