すべての人がインターネットを使えるようになる方法とは ~楽天モバイルCTO タレック・アミンが語る~
2021年1月29日(金)、楽天モバイルは「Rakuten UN-LIMIT V」をアップグレードした新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」を発表しました。
今回は、楽天モバイル株式会社 代表取締役副社長 兼 CTOであるTareq Amin(タレック・アミン)さんに新料金プランに込められた想いを伺いました。
インターネットへのアクセスは食べ物や水と同じように、健康的で豊かな生活を送るために必要なものになりつつあります。2011年、国連はインターネットが人権を支える重要なツールであり、人々が「言論と表現の自由の権利を行使する」ことを可能にするものであると評価しています。それから10年後の2021年4月、楽天モバイルはお客様に毎月1GBまでのモバイルデータ通信を無料で提供する料金プランにより、多くの人にインターネットアクセスを提供するための大きな一歩を踏み出します。
私は、この斬新な料金プランが、最終的には1人でも多くの人をオンラインへとつなげる先例となると期待しています。グローバル展開するインターネット企業の中には、手頃な価格でインターネットへのアクセスを提供している企業もありますが、それでも世界中の多くの人々が未だにインターネットへアクセスできない状況です。また、世界の子どもの3分の2である13億人は、インターネット環境がない家庭環境で暮らしています。
2021年4月から提供する料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」では、データ利用量が月間1GB以下であればプラン料金が月額0円となります。毎月1GBの範囲内であれば、お客様は健康に関する情報や金融サービス、教育ポータル、その他の公的サービスなど、必要とするあらゆるオンラインサービスに無料でアクセスできるようになります。
「楽天モバイル」を「楽天エコシステム」の入り口に
なぜ、楽天モバイルは無料のインターネットアクセスを提供できるのでしょうか。
楽天モバイルはEコマース、フィンテック(金融)サービス、通信、デジタルコンテンツなどを提供する楽天のグループサービスのひとつです。お客様は共通の楽天IDで70を超える楽天のサービスにアクセスすることができます。お客様に楽天の様々なサービスをご利用いただくことで、エコシステムのグループシナジーが働き、楽天モバイルは毎月1GBまで無料でインターネットへのアクセスを提供できるのです。
無料のインターネットアクセスを提供できるもうひとつの理由は、楽天モバイルの革命的なモバイルネットワークの構築にあります。楽天モバイルは世界ではじめてオープンアーキテクチャによる大規模な商用ネットワークを構築しました(注1)。Open RAN(注2)の技術によって、ソフトウェアとハードウェアの分離を可能とし、ベンダー選定やネットワークアーキテクチャの柔軟性が高まります。楽天モバイルは、このようにベンダー間の健全な競争も促進し、イノベーションを一層推進することで、お客様に魅力的な料金プランを提供することを実現しました。
すべての人にインターネットアクセスを
インターネットへのアクセスは、世界中で急速に普及しています。通信事業者もそれを認識したうえで、プロダクトとサービスを強化しています。
私たち楽天モバイルが取り組んできた革新的な技術の商用化への道のりは簡単なものではありませんでした。楽天モバイルの次のステップは、開発を進めてきたクラウドネイティブなモバイルネットワークプラットフォーム「Rakuten Communications Platform」(以下「RCP」)を通じて様々な通信事業者や企業に対して、次世代ネットワークの構築支援を行うことです。「RCP」は、楽天モバイルの革新的なネットワーク技術によって構築されており、通信事業者や企業のEコマース提案やオンライン決済、その他のデジタルサービス展開を容易にするデジタルプラットフォームになります。
将来、楽天モバイル以外の通信事業者も無料のインターネットアクセスを提供し、さらに多くの人々がインターネットにつながる日がやってくるでしょう。未だインターネットを利用できない人々のために、その日が早く来ることを私は期待しています。
(注1)大規模商用モバイルネットワークとして(2019年10月1日時点)/ステラアソシエ調べ
(注2)Open RANとは、相互運用可能でオープンな無線アクセスネットワークを指します。
参考URL(英語):
低価格・高品質なサービスを実現した秘密は、
完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワーク。