モバイルネットワークの国際都市比較調査で、楽天モバイルのOpen RANネットワークが総合評価・通信速度において高評価！

これまでのモバイルネットワークは、携帯キャリアが独自のシステムで構築していました。現在では、効率的かつ柔軟性の高い、よりオープンなシステムへの移行が進み、ネットワークは大きな変化を遂げようとしています。このオープンなモバイルネットワークは、通信業界においてOpen RANとして知られています。

Open RAN は、基地局を含む無線アクセスネットワーク（RAN）の様々なインターフェースやプロトコルがオープン化されており、標準化により相互運用が可能という特徴があります。このため、様々なベンダーのハードウェアとソフトウェアを用いてネットワークを構築することができます。携帯キャリアにとっては、コスト効率や運用効率を考慮して、ハードウェア、ソフトウェアを自由に調達できるので、従来のように限定的なベンダー製品活用の制約に縛られずにネットワークを構築することが可能です。

世界中の通信事業者が、Open RANベースのネットワークに注目しています。ただ、従来のモバイルネットワーク（レガシーネットワーク）と比較した時のパフォーマンスについては、懸念もされていました。楽天モバイルでは、世界初（注）、そして現時点で唯一、完全仮想化されたネットワークをOpen RANベースで構築し、商用利用を実現しています。ドイツに拠点を置く独立系アナリスト企業・ウムラウト社は、直近に発行したレポートで、楽天モバイルのネットワークパフォーマンスを世界主要都市における携帯キャリアのネットワークパフォーマンスと比較することで、このOpen RANに関する懸念について分析しました。その結果、Open RANベースのネットワークパフォーマンスは高い評価を受けました。

ウムラウト社は、楽天モバイルの4GのOpen RANモバイルネットワークを独自に調査して、楽天モバイルがサービスを提供する東京と、人口密度の高い海外主要都市においてモバイルネットワークの比較を行いました。ネットワークパフォーマンスは、ウムラウト社独自の方法で分析され、「ウムラウトスコア」としてスコアリング評価がされています。このレポートでは、ローミングパートナーのネットワークパフォーマンスについては調査の対象外で、楽天モバイルが提供する楽天回線エリアにおけるネットワークパフォーマンスが調査対象となっています。

楽天モバイルのネットワークは、総合評価と通信速度においてトップスコアを獲得しており、Open RANベースのネットワークのパフォーマンスにおける懸念を払拭しています。Open RANが世界の通信業界に、イノベーションと効率性をもたらし、携帯キャリアのネットワーク構築や、ユーザーへのサービスも改革する可能性があることを明確に示しました。

総合的なパフォーマンス評価について、東京における楽天モバイルのOpen RANネットワークは、1,000点満点中 920点の「Very Good（非常に良い）」評価を受けました。総合評価では、調査対象となった都市の中で、東京は上位にランク付けされています。海外主要都市との比較では、各国で高評価を得ている携帯キャリアのネットワークパフォーマンスを8都市において上回っており、残りの5都市において上位ネットワークと並ぶ評価となっています。

通信速度については、楽天モバイルがサービスを提供する東京が、調査対象都市の中で最も高い評価を受けています。400点満点中376点となっており、2位の米国シアトルと10点もの差をつけました。

レイテンシーについては、楽天モバイルのOpen RANネットワークは267点満点中213点を獲得しています。本レポートの調査対象となった携帯キャリアの中では下位グループの評価となりました。レイテンシーには、他のパフォーマンス指標よりも改善する必要のある評価結果となりましたが、本格的なサービス提供開始から1年余りの楽天モバイルが、主要な携帯キャリアのひとつとして位置付けられてきているとも言えます。

楽天モバイルでは、日々、ネットワークパフォーマンスの改善に努めています。お客様へ快適なサービスを提供できるよう、引き続き、第三者分析機関の調査結果も参考にしながら、継続的な改善に努めてまいります。

（注）大規模商用モバイルネットワークとして（2019年10月1日時点）／ステラアソシエ調べ