メタバース×5G!歯科医療教育においてその有効性を検証

2022年5月31日、楽天モバイルは、楽天モバイルパートナープログラムで共創する株式会社Dental Predictionと、歯科医師、歯科衛生士の歯科知識・技術の共有・習得を目的とした実証実験を行いました。

今回は、楽天モバイルの5GネットワークとDental Predictionの口腔内スキャンデータによる3Dモデリング技術、またHoloeyes株式会社のXR技術(注1)を活用して、メタバース上で行われた遠隔医療教育分野における取り組みをご紹介します。

メタバース上で繰り広げられる最先端のVRトレーニング、高難度の症例解説
メタバース(metaverse)とは、インターネット上の3D仮想空間のことで、超という意味のメタ(meta)と、世界を表すユニバース(universe)を組み合わせた造語です。この3次元の仮想空間で今後どのようなことが起きていくのか、どのようなサービスが展開されていくのか、医療分野においてもグローバルで検討が進められています。

この実証実験では、東京会場から参加したDental Prediction所属の歯科医師 最高学術主任の岡﨑教授が、各拠点に向けて高難度の症例解説等に関する講義を行いました。歯科医師、歯科衛生士の方々がVRゴーグルを着用して、国内3都市・4拠点から遠隔参加し、講師・受講者がメタバース上で集結しました。

実証実験の様子

 
 

具体的には、患者の口腔内をスキャンして作成された歯列や歯根の3Dモデルデータをメタバース上で操作し、講師から高難度で最先端の治療法や希少症例の解説・VRを活用したトレーニングなどを説明しました。質疑応答やインタラクティブなディスカッションを含め、すべてメタバース上で実施しました。

実証実験の様子は動画でご覧ください。

楽天モバイルの5G活用で、より将来を見据えた検証へ
今回は全4拠点でVRゴーグルからメタバースへの接続全般(3Dモデルのダウンロードや、アバターの操作情報の伝送、音声コミュニケーション)に、楽天モバイルの5G回線を活用しました。すべての接続が高速に提供され、スムーズなコミュニケーションが取れることで受講者の満足度も高く、メタバースのエンタープライズ利用においても、5G活用が有効であることを確認することができました。

 今回講義を行った岡﨑教授からは「学びの場では同じ空間でディスカッションをすることで知識の定着が図れる。遅延の少ない5Gを活用したメタバース内の遠隔教育は、非常に有用である。また、実際の患者さんのデータを3D化したデジタルツインで治療のシミュレーションを何度も事前に行うことで、実際の手技の精度を向上させることもできるようになる」とのコメントもありました。

 講義を受講した歯科医師・歯科衛生士の一部の方々には、実際にいつも勤務する医院内から、楽天モバイルの5G商用網を活用して検証にご参加いただきました。今後さらに5Gの環境整備が進めば、緊急対応が必要となる難しい症例に遭遇した際、たとえ知見者が国内外問わず遠隔地にいたとしても、5Gとメタバースを活用することで、スピーディーにかつ効果の高い情報共有が可能となります。

 受講者からは「医師や患者さんが今後体験するであろう新しい未来が見えた」「メタバース上、複数人で同時に同一の3Dモデルを確認できることの有効性が確認できた」VRをはじめて体験したが、3Dモデルを確認する角度の変更や縮小、拡大が自由で実用性が高いと感じた」などのお声が寄せられました。

 楽天モバイルは、医療や教育分野での5G活用も視野に入れ、引き続き取り組んでまいります。

  (注1)HoloeyesはXR技術を活用し医療領域における臨床・トレーニング・教育向けのサービスを提供しておりDental Predictionと業務提携をしています。

 
 

楽天モバイルでは、新たな挑戦・革新的なサービス創造の実現を目指し、
パートナーと共にプロジェクトを進めています。

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