【愛媛県防災訓練への参加レポート】被害状況確認へのドローン活用を想定し、飛行訓練を実施

愛媛県と楽天モバイルは、2022年4月27日に大規模災害時等の通信インフラ確保等に関する協定書を締結しました（※）。この協定には、これまで様々な自治体と協定を結んできた楽天モバイルとして、全国で初めて災害情報の収集等に楽天グループの持つドローン技術を活用することが盛り込まれました。 

今回は、2022年8月27日に愛媛県が実施した防災訓練に、楽天モバイルと楽天グループが参加してきた様子をレポートします。様々な角度から訓練が行われた中、両社は、愛媛県との協定内容に含まれる、孤立地区発生時の被害状況等の情報収集にドローンを活用することに関して、現地で確認や検証を行いました。

実施概要

この防災訓練は、愛媛県防災会議をはじめ県内市町の防災組織が主催し、愛媛県喜多郡内子町を会場として実施されました。自衛隊や警察、消防、医療・福祉、通信等のライフライン、物資輸送関係など、全87機関、7,000人以上が参加し、メイン会場の内子運動公園総合グラウンドと、5つのサブ会場にわたって行われる、大規模な総合防災訓練です。

この訓練は、災害対策基本法や愛媛県地域防災計画、関係市町地域防災計画に基づいて実施されるもので、防災関係機関および県民、自主防災組織、民間協力団体の連携に重きを置いて行われます。実践的な訓練を行うことで、防災体制の強化と応急対応の機能向上を図り、安全・安心な地域づくりを目指しています。

「複合災害」を想定

今回の訓練は、大雨と地震が立て続けて発生する複合災害のケースを想定して行われました。大雨による土砂災害警戒警報が発表され、一部地域では避難指示が発令されたところに、伊予灘沖を震源とする大規模地震が重なって発生するというものです。

大雨によって地盤が緩んでいた内子町では、五十崎地域を中心に揺れや河川氾濫による建物の倒壊、浸水、ライフラインの寸断に加え、各地で大規模な土砂災害が発生し、小田地区が土砂災害によって孤立するなど、甚大な被害を伴う災害が発生したことを想定して実施されました。

孤立地区での状況確認に、ドローンを活用

楽天モバイルおよび楽天グループは、土砂災害によって発生した孤立地区への支援・救助対応を想定した訓練に参加しました。愛媛県の協力要請を受け、被害地区の状況確認にドローンを活用する際の現場での情報連携や操作、映像伝送等の確認・検証を行いました。

左から、メイン会場での映像確認の様子と、ドローンが撮影した映像

孤立地域付近を想定したサブ会場でドローンを飛行し、ドローンが撮影した映像を、災害対策事務局を想定したメイン会場で確認し、映像の伝送において遅延やデジタルノイズなく状況把握が可能ということを検証しました。

訓練後のコメント

愛媛県県民環境部　防災局防災危機管理課の皆さま

 

 

小原様：　4月の協定締結から様々な打ち合わせを経て、実効性の高い防災訓練を実行することができました。ご協力ありがとうございました。

 

当日は現地でドローン飛行訓練に同席しましたが、画質の明瞭さと、本会場との映像の送受信がしっかりできていることも確認できました。

 

実際に災害が発生した際も、今回のようにドローンが活用できたら頼もしいと感じました。

上写真：防災ずきんと防災バッグを身に着けた愛媛県のイメージアップキャラクター「こみきゃん」