楽天モバイルのエンジニアが「Cloud Operator Days Tokyo 2022」で「ヤングオペレーター賞」を2年連続受賞!若手エンジニアが活躍できる理由とは!?

クラウドの運用者に焦点を当てた技術者向けのテックイベント「Cloud Operator Days Tokyo 2022」(CODT2022)において、楽天モバイル クラウド技術部 クラウドオートメーション課の木村さんが「ヤングオペレーター賞(奨励賞)」を受賞しました。楽天モバイルは昨年のJayoung Oh(ジャヨン・オ)さんに引き続き、2年連続の受賞となりました。オさんの受賞時の記事はこちら

今回は、賞を受賞した新卒入社3年目の木村さんとオートメーション課の方々にお話を伺いました。楽天モバイルの若手エンジニアが活躍している秘訣について紹介します!

CODT2022は、「運用者に光を! ~変革への挑戦~」をメインテーマに、普段は裏方であることが多いクラウド運用担当者にスポットライトを当てて、オペレーションに関わる技術や課題・解決策を共有して運用技術を発展させることを目的としたイベントです。オンラインにて2022年5月31日にスタートし、7月27日のクロージングイベントで閉幕しました。また、6月下旬から7月下旬にかけてはオンデマンド配信にて運用者が日々取り組んでいる新しい挑戦、成功・失敗体験、得られたノウハウなどが配信されました。

楽天モバイルの代表として参加した木村さんは、楽天モバイルの仮想化基盤構築・運用に用いる自動化ツールの開発プロセスで抱えた課題解決のため、「アジャイル開発」を段階的に導入し、発見したメリット・デメリット、独自の改善案などをわかりやすくまとめて発表しました。

発表した施策は、イベント内で紹介された数多くの取り組みの中から優秀な事例を表彰する「輝け!クラウドオペレーターアワード」において、若手エンジニアの中でも聴講者の評価が高かった発表者に送られる「ヤングオペレーター賞(奨励賞)」を受賞しました。木村さんが発表した取り組みは、若いエンジニアがチームの中でアジャイル開発を通じたチームパフォーマンス向上を図るという、まさに変革への挑戦のテーマにも沿ったストーリーだったことと、アジャイル開発の導入を丁寧に説明しており、同年代のエンジニアにも大変参考になるセッションであったことが高く評価され、今回の受賞につながりました。

木村さんの発表したアジャイル開発とはソフトウェアの開発手法の一つです。テレコム業界では長らく「ウォーターフォール開発」が主流でしたが、近年ようやくアジャイル開発が取り入れられ始めています。

ウォーターフォール開発では、上流工程から下流工程へ順番に開発を進め、基本的にシステム開発は前の工程を完全に終えてからでないと次の工程に進めない仕組みになっています。これは大人数が関わる組織で進捗などを確認しやすく、マネジメントがしやすいという利点がありますが、楽天モバイルではネットワークを一から作りながら、短期間での開発を繰り返す中で完成度を高めていかないといけないため、途中で開発内容に変更があっても臨機応変に対応しやすいアジャイル開発を採用しました

木村さんはアジャイル開発を本格的に導入したことで、開発におけるスケジュールの調整や優先度の自動化、品質の課題解決、チームの負荷分散等の成果を出しました。

CODT2022での木村さんの発表内容はこちら(YouTube動画)

受賞した木村さんにインタビュー

「ヤングオペレーター賞」を受賞された感想を教えてください

木村(以下略):非常にうれしいです。外部講演に参加したのも初めての経験だったので、自分の発表がほかの参加者の役に立てるのか不安でしたが、ヤングオペレーター賞を受賞し、講演内容が評価されたと同時に自分自身がエンジニアとして評価されたような気がしました。

仮想化基盤開発にアジャイル開発を本格的に取り入れる中、大変だった点や工夫した点はありますか?

改善に対するチーム全体の意識を高めるのに苦労しました。元々アジャイル開発を導入するだけで開発に関して抱えていた課題を自動的に解決できると思っていましたが、一人ひとりの改善の意識を高めながら取り組まないといけないことに気が付きました。また、自分たちの課題にとってベストな改善案を探すことも大変で、チームのみんなが積極的にアイデアを出せる工夫として、チームを分割して少人数で会話できるようにしました。結果、それぞれが課題を自分事として捉え、意見が出やすくなりました。

若手エンジニアから見たクラウドチームはどのようなチームですか?

未経験から始める人でもとても働きやすい環境です。上司が話しやすい環境づくりをしているので、良い意見は積極的に取り入れてくれます。小さなプロジェクトの責任も若いうちから任されるのでやりがいを感じ、楽しく仕事ができています。CODTのような社外での発表の場にも挑戦したい人は経験値関係なく参加でき、若手のうちから様々な経験を積んで成長できる環境があります。また、資格取得のための補助が充実しており、入社3年目でも特許取得を目指しているメンバーもいます。

今回の経験を活かして、今後どのようなキャリアを積んでいきたいですか?

今後もインフラエンジニアとしてクラウド運用に関わる仕事をしていきたいです。今回の講演を通じて、普段は会えない他社の責任者や自分と同じ悩みを持つ若いエンジニアと意見交換できました。今後もこのような外部講演には積極的に参加し、自分が得た知見をより多くの人に知ってもらえるよう発信しながら、自分自身も様々な人から技術などを吸収していきたいです。

 
 

若手エンジニアを育成するクラウド技術部 副部長・クラウドオートメーション課長にもお話を伺いました!

左から、小杉さん、木村さん、徐さん

小杉さん(クラウド技術部・副部長)や徐さん(クラウドオートメーション課・課長)から見て、所属する部署はどのようなチームですか?

小杉:同じくらいの人数のベテランのエンジニアと、クラウド運用が未経験で入社した若手が所属する楽しいチームです。上司部下に関わらず、それぞれの意見を尊重する環境を作ろうとしています。また、個々の質問をオープンにすることで一人が分からないことや間違えたことをみんなで共有しているのでチームとしての成長が早いと感じています。

徐:主体性や積極性を大事にしてくれるチームだと思います。私たちは、若手が受け身にならないように気を使っています。ディスカッションすること自体がプラスになるので、意見が通らないのが当たり前と捉えて積極的に意見が言えるよう「意見が通らなくても気にしないで」と伝えるようにしています。主体性を大切にすることで、自分たちで改善に向けて動いてくれています。

木村さんのように新卒入社で、未経験でクラウド技術部に配属されたメンバーへの教育として気を付けていることはありますか?

徐:自分たちでコマンドを打って、サーバーを動かしてアプリを操作させるなど、できるだけクラウドエンジニアとして手を動かしてもらうようにしています。よくある打ち合わせ用の資料作成や議事録などは本当に必要なとき以外やってもらっていません。

小杉:クラウドオートメーション課は「効率化と教育」をテーマにしているので、新たな開発手法が身についている人は若手であっても、先生として部や課の垣根を越えてほかのメンバーに開発のレクチャーをしてもらっています。また、仕事を依頼する際は本人に仕事を依頼する背景と目的だけを説明し、手段は決めないようにすることで、時には間違いながらも自分たちでしっかり考え、成長してもらえるよう意識しています。

今後のチーム作りについて意気込みを教えてください

徐:育成の観点からいうと、一人ひとりがプロフェッショナルな人材になれるようにしていきたいです。他社でも通用するスキルや能力を持つことで自分の選択肢を今後広げられるようになってほしいです。そして将来的に異動や転職した際には、クラウドオートメーション課の組織文化を広げてもらいたいです。

小杉:どこに行っても活躍できるけど、その上で楽天モバイルにいたいと言ってもらえるといいですね。

 

 

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