資源量を半分に削減し、環境に配慮。楽天モバイルオリジナル製品におけるサステナビリティ活動の取り組み

楽天モバイルでは、使用済みのスマートフォンなどモバイル製品の下取りサービスを実施していますが、一方でカタログや掲示物など紙媒体の制作が多く、役目を終えた制作物が廃棄物となってしまっていたことが課題でした。

本課題に関し、当社ができることの第一歩として、常時制作する製品概要書などのカタログから環境配慮の取り組みを開始しました。まず始めに、店頭でお客様にお渡しする印刷物の量・種類を減らし、タブレットなどを利用したデータカタログ（PDF）を用いた説明を積極的に行うことにしました。さらに、カタログに掲載する内容の簡素化や、印刷する紙資源の見直しに取り組むことで、カタログ全体の厚みを薄くすることにも挑戦しました。結果、1冊の重さは約55gから約43gに減り、2024年4月から6月までの発行分では約1,272kgの資源削減を実現しました。

このような取り組みを継続的に積み重ねることで、将来的に持続可能な社会における大きな成果を目指していきたいと考えています。

今回、環境配慮に関する取り組みとして新たに開始したのが、新製品「Rakuten WiFi Pocket Platinum」における資源の削減です。

これまで、注意事項などの案内を取扱説明書とは別に制作して同梱することや、書類や付属物などを細かく分けて包装することが一般的でしたが、これらの多くはすぐに捨てられてしまうことがほとんどです。このような不要になる資源を削減できる取り組みを模索したところ、今まで別々に制作していた書類を1つにまとめ取扱説明書だけですぐに内容を理解してもらえるよう工夫したり、包装も本体を保護できる程度にシンプル化したことによりスリムな包装箱の提供を実現しました。結果、本製品では紙資源の使用量を前機種と比較し、約50％削減することに成功しました。「Rakuten最強プラン」の全契約者約700万人が購入すると、約140台分の自動車の重さに相当します（注1、2）

これは貴重な紙資源の節約だけでなく、その生産過程で必要とされる水やエネルギーの消費も抑えることになり、環境負荷の軽減に繋がると考えています。

E-waste（電子廃棄物）とは、使用済みになって再利用されずゴミとなった電気電子機器のことです。E-wasteは世界で急速に増加し、問題となっています。
適切に処理されないと有害物質が漏れ出し、環境汚染や健康被害を引き起こす可能性があります。地域によっては手作業で電子廃棄物を処理するため、それが深刻な健康被害の原因になっていると言われています。

従来品に同梱していたUSB-Cケーブルは様々な機器に付属・同梱されていますが、コンビニやECサイトなど多くの場所でも販売されていることから、すでにお持ちのお客さまが多く、使わず破棄されてしまうことも少なくありません。この廃棄されるUSB-Cケーブルも、E-Wasteの一つです。
そこでE-wasteの削減につながる一歩として、「Rakuten WiFi Pocket Platinum」のUSB-Cケーブルの同梱を取り止め、同梱物の見直しを積極的に行う取り組みを開始しました。

「Rakuten WiFi Pocket Platinum」は紙資源とUSB-Cケーブルを削減したことで全体の重量が軽くなりました。そのため、同じ輸送でも燃料の消費が減り、CO2の排出を抑制することにもつながっています。カーボンニュートラルに取り組む楽天グループとしてできることを今後も積み重ねていきます。

楽天モバイルでは、各組織が資材削減やリサイクル素材の採用など、環境に配慮したアクションを実施してきましたが、個々の取り組みでは効果がとても限定的でした。
そこで、デザイン部門を中心としたチームで環境に配慮したものづくりを開始し、楽天モバイル全体で環境に配慮したものづくりができる環境を整えることにより、今回の「Rakuten WiFi PocketPlatinum」のパッケージを始めとする様々なサステナビリティ活動が可能となりました。

楽天モバイルは、今後も、持続可能な社会の実現を目指してまいります。

（注1）従来品との比較
（注2）パッケージ重量1個約30g、自動車1台の重量約1,500㎏で算出

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