楽天モバイル、NICT基金事業として次世代通信に向けた高度化エッジクラウドの国際標準化活動を本格開始
楽天モバイル株式会社(以下「楽天モバイル」)は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、読み方:エヌアイシーティー)より支援を受けて実施している「革新的情報通信技術(Beyond 5G(6G))基金事業 社会実装・海外展開志向型戦略的プログラム」内の「次世代通信に向けたエッジクラウドの高度化技術に関する研究開発プロジェクト」(注1)において、NICTより国際標準化活動支援としての交付(以下「NICT基金事業」)が決定し、2024年10月より高度化エッジクラウドの国際標準化活動(以下「本活動」)を本格開始しました。
現在、国際的に標準化されているネットワーク仕様は、主にクラウドネイティブネットワークが構築される前に策定されたものであり、Beyond 5G時代に向け増加するユーザー数や通信量への対応が困難であるため、柔軟かつ効率的で拡張可能なクラウドネイティブネットワークの要件を仕様に反映する必要があります。
楽天モバイルは、すでに国内において大規模な完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワークを構築しています。この知見を生かし、国際的な標準化団体と連携して、Beyond 5G時代に向けて需要の高まるエッジクラウドなどクラウド管理のための統一された国際標準の策定・普及を推進し、クラウドネイティブなネットワークの普及に貢献します。
さらに、楽天モバイル傘下の楽天シンフォニー株式会社(以下「楽天シンフォニー」)を通じてグローバルに展開するクラウドソリューション「Rakuten Cloud」(注2)などについても国際標準への準拠を進め、柔軟かつセキュアなクラウドサービスの展開を目指します。
■本活動の具体的な内容
①O-RAN ALLIANCE
O-RAN ALLIANCEによるインフラ管理とクラウドネイティブなネットワーク機能管理の標準化を支援。Kubernetesベース(注3)のクラウド環境をインテリジェント化するAPIの自動化・標準化に貢献する。
②3GPP
O-RAN(注4)と3GPPシステム間の相互運用性標準の開発と洗練化を目指し、クラウド管理のための統一された国際標準の策定・普及を推進。クラウドネイティブなマイクロサービスベース(注5)の3GPPネットワーク機能を管理するための運用および保守(O&M)のさらなる標準化などに取り組む。
■本活動期間
2024年8月~2026年3月(予定)
楽天モバイルは本活動を通じて、Beyond 5Gに向けたクラウドネイティブなネットワーク普及を目指して国際標準化を推進し、日本の国際競争力向上に必要な通信技術の発展とBeyond 5Gにおける新たなサービスの実現に寄与してまいります。
(注1)関連のお知らせ:楽天モバイル、NICT基金事業として次世代通信に向けたエッジクラウド高度化技術に関する研究開発を開始(2023年11月17日)https://corp.mobile.rakuten.co.jp/news/media/2023/1117_01/
(注2)「Rakuten Cloud」について、詳細は楽天シンフォニーのWebサイトをご覧ください。https://symphony.rakuten.com/jp/telecom-cloud
(注3)Kubernetesとは、コンテナ化したアプリケーションをデプロイ、スケーリング、管理するための、オープンソースのシステムです。なお、KUBERNETESはThe Linux Foundationの登録商標です。
(注4)O-RAN ALLIANCEの定める仕様に準拠した無線アクセスネットワーク(RAN)のこと。
(注5)マイクロサービスとは、大規模なソフトウェアのアプリケーションを小さな独立した複数のサービスで分割して構成するネットワークの開発アプローチです。
※本お知らせに掲載の商品名称やサービス名称などは、一般に各社の商標または登録商標です。
※本お知らせにおける各社の商標記載においては、™や®などの商標表示を省略する場合があります。
以上
※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。