楽天モバイルとNEC、コンテナ技術を導入したStand Alone方式5Gコアネットワークの共同開発に合意

 楽天モバイル株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:山田 善久、以下「楽天モバイル」)と日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長 兼 CEO:新野 隆、以下「NEC」)は、コンテナ技術(注1)を導入したStand Alone方式(注2、以下「SA方式」)の5Gコアネットワーク(以下「5GC」)を共同開発することに合意(以下「本合意」)しました。

 本合意に基づき両社は、楽天モバイルが構築を進める「Rakuten Communications Platform」(以下「RCP」)(注3)上で動作する、コンテナ化されたSA方式の5GCを共同開発していきます。両社は、NECが開発した5GCのソースコードをベースに、高い信頼性を備えた日本製5GCの構築を共同で進めます。楽天モバイルは、日本国内において2020年より商用5Gサービスを開始し、2021年より、本SA方式の5GCを使用した5Gネットワークの提供を予定しています。

 共同開発を行うコンテナ化された5GCは、「RCP」のグローバル展開において、重要な役割を担います。楽天モバイルは今後、「RCP」を世界の通信事業者が仮想化ネットワークを構築するためのソリューションとしてサービスを展開し、通信事業者のニーズに沿った機能を提供していきます。通信事業者は、アプリケーションストア形式のインターフェースを通じてオープンで完全仮想化されたSA方式の5GCを購入し、各社のネットワークに素早く、簡単に導入することが可能となります。

 楽天モバイル代表取締役副社長兼CTO(最高技術責任者)のタレック・アミンは次のように述べています。「楽天モバイルは、SA方式の5GCの開発パートナーに、NECを選定し、共同開発を進められることを非常に嬉しく思っています。当社はNECとの共同開発により、オープンで、信頼性が高く、スケーラブルな仮想化4Gおよび5G統合コアを構築してまいります。また、『RCP』の海外展開においても、今回共同開発するコンテナ化された5GCは高い競争力を持つと考えています」

 NEC執行役員常務の河村 厚男は次のように述べています。「楽天モバイルの先進的な完全仮想化クラウドネイティブネットワークの5GC開発パートナーに、選定されたことを光栄に思います。既に楽天モバイルの4Gネットワークへ提供しているBSS/OSS、そして、5G無線機に続き、高品質で信頼性の高い5GCを提供し、楽天モバイルが展開する5Gサービスの拡大に貢献してまいります」

 楽天モバイルとNECは、SA方式の5GCの共同開発を通じて、モバイル技術をけん引し、日本および世界において信頼性の高い5GCを提供していくことを目指してまいります。

(注1)コンテナ技術とは、OS(オペレーションシステム)上に他のプロセスからは隔離されたアプリケーション実行環境を構築することで、仮想的な動作環境をより少ないコンピュータリソースで実現する技術のことです。
(注2)SA方式とは、RANからコアネットワークまでを5Gの通信技術に基づき構成したネットワークのことです。
(注3)「Rakuten Communications Platform」とは、楽天モバイルが開発を進める4G(第4世代移動通信システム)および5G(第5世代移動通信システム)のモバイルネットワークを提供するコンテナプラットフォームです。本プラットフォームでは、コンテナ化されたモバイルネットワーク用のアプリケーションが稼働します。

■NECと楽天モバイルについて
 NECは、楽天モバイルのネットワーク運営におけるビジネス支援システム(BSS: Business Support System)や運用支援システム(OSS: Operations Support System)、5G無線機の提供などで楽天モバイルと緊密に協業しています。本5GCの共同開発により、今後も引き続き楽天モバイルの完全仮想化クラウドネイティブネットワークの構築を推進します。

以上

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