楽天モバイル、シンガポールのTPG Telecom社と5G技術の提供に関する基本合意書を締結

- TPG Telecom社のシンガポールにおけるOpenRAN構築を技術的に支援 -

 楽天モバイル株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:山田 善久、以下「楽天モバイル」)は、TPG Telecom Pte Ltd(本社:シンガポール、ゼネラルマネージャー兼Acting CEO:Richard Tan、以下「TPG Telecom社」)と、シンガポールにおける5G技術の提供に関する基本合意書を締結しました。

 楽天モバイルは今後、TPG Telecom社に5G関連技術の提供を行い、オープンかつ仮想化、分散化された無線アクセスネットワーク(OpenRAN)(注1)の構築を支援し、同社と連携してシンガポールにおけるOpenRANソリューションの展開を予定しています。

 楽天モバイルは、世界初となるエンドツーエンドの完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワークを構築しており、2019年10月より世界に先駆けて日本でOpenRANを実用化しました。OpenRANは、ソフトウェアのプログラムによって完全に制御可能な無線アクセスネットワークのソリューションとして、GPPP(General Purpose Processing Platforms)および分散化されたソフトウェアを中心に構築されるため、移動体通信事業者はハードウェアに依存せず、柔軟性を保ったまま迅速に開発を進めることが可能となります。このOpenRANによるエコシステムは現在、世界的にも急速に拡大しています。すでに複数の移動体通信事業者がOpenRANの導入を発表しており、技術的な先進性のみならず、投資効率などの優位性も期待されています。

 TPG Telecom社のRichard Tanは次のように述べています。「TPG Telecom社は、楽天モバイルと協力していけることを嬉しく思っています。今回の協力により、ソフトウェア中心かつ汎用ハードウェアで稼働するオープンな技術規格を用いて、次世代の5Gモバイルネットワークの展開スピードを加速できるようになります」

 楽天モバイルの取締役兼CTO(最高技術責任者)のタレック・アミンは次のように述べています。「今回の戦略的なパートナーシップは、楽天モバイルの推進する戦略が有効であることを証明するものと確信しています。楽天モバイルは、オープンかつマルチベンダーによるモバイルネットワークの構築をビジョンに掲げており、TPG Telecom社へ当社のイノベーションであるエンドツーエンドの完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワークに関する技術を提供できることを嬉しく思います」

(注1) OpenRANとは、Open Radio Access Network(オープンな無線アクセスネットワーク)のことです。RANの構成をオープンにすることで、マルチベンダー化を可能にしています。
(注2) 波長が1-10mm、周波数が30-300GHzの電波。電波の中でも強い直進性があり、非常に大きな情報量を伝送することができます。

■TPG Telecom社について
TPG Telecom社は、オーストラリア第2の固定通信事業会社で200万人以上の顧客を持つTPG Telecom Groupの子会社です。シンガポールにおける第4の移動体通信事業者として、シンガポール国内における屋外人口カバー率99%以上の4Gネットワークを構築しています。国内無制限データおよび隣接国における無料データローミングが利用可能な無料モバイルサービス試験を行うなど、同国市場においてイノベーティブなアプローチをとり、現在同国で30万の契約者を獲得しています。


以上

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