楽天モバイルと楽天シンフォニー、商用Open RANネットワークにおけるRAN省電力化でTM Forumより世界初の「自律型ネットワーク レベル4」認定を取得

- クラウドネイティブなOpen RANとAI活用の自律型ネットワークにより、RANの消費電力を約20%削減 –

 楽天モバイル株式会社(以下「楽天モバイル」)と楽天シンフォニー株式会社(以下「楽天シンフォニー」)は、共同開発した楽天モバイルの自律型RAN(無線アクセスネットワーク)省電力化ソリューション(以下「RAN省電力化」)が、通信事業者やテクノロジー企業などが参画する国際的な業界団体であるTM Forum(以下「TMF」)より、「自律型ネットワーク レベル4」として認定を取得したことをお知らせします。これは、商用Open RAN環境におけるTMFの「RAN Energy Efficiency Optimization」シナリオ(GB1059H)として、最小限の人的介入でインテント駆動型(注1)のクローズドループ(注2)自動化が実現可能であることが世界で初めて(注3)認定されたものです。

 今回の認定は、両社にとって自律型RANの実現に向けた重要なマイルストーンです。また、楽天モバイルがクラウドネイティブなOpen RANと高度なAIを活用して、顧客体験を維持しながらエネルギー消費を動的に最適化する、先駆的な取り組みを推進していることを示すものです。本RAN省電力化は、楽天シンフォニーが提供する先進的なOSS(運用サポートシステム)とAI搭載のオーケストレーション機能を統合したプラットフォームにより、ネットワークの自律的な運用を実現し、従来の同ネットワークと比較してRANにおける消費電力の約20%削減を可能とします。

 楽天モバイルのAI&データ統括部ディレクターでチーフ・データ&AI・オフィサーであるサッチン・ヴァーマは、次のように述べています。「今回の認定は、楽天モバイルのRIC(RAN Intelligent Controller、注4)プラットフォームを活用することで、AI駆動型のイノベーションを推進し、より持続可能で高品質な、顧客中心の自律型モバイルネットワークを提供していくという当社の姿勢を示すものです」

 楽天モバイルのネットワーク運用統括部ディレクターであるシェーレシュ・グプタは、次のように述べています。「当社のRAN省電力化においてTMFの『自律型ネットワーク レベル4』認定を取得したことは、クラウドネイティブでOpen RAN、かつAI駆動のモバイルネットワークを構築・運用していくという当社のビジョンを体現するものです。これは、お客様のサービス品質を維持しながら、電力消費削減が可能な完全自律型のシステムを提供するという、当社独自の取り組みです。私たちは、世界のモバイルネットワークをより持続可能で効率的にするという未来に向けて、通信分野の可能性を広げることに貢献できることを誇りに思います」

 楽天シンフォニーの執行役員 兼 ネットワーク運用システム(OSS)ビジネスユニットのプレジデントであるヴィヴェック・ムルシーは、次のように述べています。「日本国内で展開する楽天モバイルのネットワークに導入されている当社の省電力化ソリューションは、クラウドネイティブなOpen RANアーキテクチャーを基盤とする楽天シンフォニーのプラットフォームを使用しています。このプラットフォームには、人間の関与なしに実装を完全自動化できる強力なRICが含まれています。また、AI/ML(機械学習)駆動型rApps(RANアプリケーション)のシームレスな導入を可能にし、KPI分析やパターン検出、将来のモバイル通信トラフィック予測などを通じて、リアルタイムに省電力化の判断を行います」

 TMFは、レベル4の自律性を、インテント駆動型で自律的に適応し、複数ドメイン環境(注5)で動作する高度な自律型ネットワークと定義しており、これはAIや機械学習を活用したクローズドループ管理により運用されます。このことは、人間の補助を必要とする意思決定から、主にインテント駆動型の運用へと移行し、ネットワークが人間の関与を最小限にしながら自ら最適化していくようになることを意味します。

 TM Forumのメンバー・プロダクト部門 執行副社長である、アンディ・テイラー氏は次のように述べています。「楽天モバイルのネットワークにおける今回の成果は、高度な自律性を活用して消費電力の最適化を図ることで、持続可能性とビジネス価値の両立が可能となることを示す大きな意義があります。さらに重要なことは、共通の枠組みや標準に基づき、業界がレベル4の自律化に向けて着実に、かつ定量的に確認できる進展を重ねていることを示す材料として、今回の成果も新たに加わるという点です」
 
 楽天モバイルと楽天シンフォニーは、TMFによる今回の認定を通じて、完全自律型のネットワークにおいてクローズドループシステムが有効に機能することを実証することで運用の高度化のあり方を再定義し、より持続可能な未来に向けて自律運用型の通信インフラと運用面の卓越性における新たな世界標準の確立を目指します。

(注1) ユーザーやシステムの「意図(Intent)」を理解し、それを基に動作や処理を決定・実行するアプローチ。
(注2) 制御システムやプロセスにおいて、出力(結果)を入力側へフィードバックし、そのフィードバック情報に基づいて入力や制御を調整することで、目標とする状態を維持したり、目的を達成したりする仕組み。
(注3) 2026年2 月時点(TM Forum調べ)
(注4) RICとは、AIにより無線アクセスネットワーク(RAN)を管理・制御する機能。
(注5) 異なる領域(ドメイン)間を横断して情報共有や連携、協調して動作し、機能する環境のこと。

■楽天モバイルについて
楽天モバイルは、携帯キャリア事業(MNO)を中心に事業を展開している楽天グループの会社です。楽天モバイルは、「携帯市場の民主化」というミッションを掲げ、イノベーションを通じてモバイル通信業界の常識を再変革し、顧客の多様なニーズに応える魅力的で利便性の高いサービスを提供していくことを目指しています。楽天モバイルの詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください。
https://corp.mobile.rakuten.co.jp/

■楽天シンフォニーについて
楽天シンフォニーは、革新的なモバイルネットワーク技術を用いた通信プラットフォーム事業をグローバルに展開しています。楽天モバイル株式会社が世界でも先進的に商用利用を実現した大規模な仮想化Open RANネットワーク構築の知見を生かし、通信事業者向けのプラットフォームを含む次世代ネットワークの計画・構築・運用に必要なすべての機能を提供しています。楽天シンフォニーは日本に本社を置き、米国、シンガポール、インド、韓国、欧州、中近東アフリカ地域にも現地拠点を置いています。楽天シンフォニーの詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください。
https://symphony.rakuten.com/jp

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