【9月1日は防災の日】楽天モバイルの防災・災害対策をご紹介。年に一度は見直したい通信の確保のためのポイントも

9月1日は「防災の日」です。また、8月30日から9月5日までは「防災週間」と定められています。自然災害の多い日本において、政府や地方公共団体をはじめ広く国民が災害についての認識を深めて備えることで、災害の未然防止と被害の軽減に役立てるために設けられています。

楽天モバイルは、2022年2月1日に、災害対策基本法に基づく「指定公共機関」に指定されました。指定された公共性の高い事業を営む企業や法人は、社会インフラとして、災害発生時の応急対策や防災に取り組むことが求められています。

今回は、楽天モバイルが指定公共機関に認定されて初めて迎える防災の日・防災週間を目の前に、日頃から行っている防災・災害への備えや発生時の対応と事例、通信の確保のために見直したいことについてご紹介します。

災害への備え

楽天モバイルは、災害に強い通信サービスをお客様に提供できるよう「防災業務計画」を策定しています。この中では、社内外での防災訓練の実施や、災害発生後、迅速に関連機関と連携して応急対応し、通信サービスへの影響をできる限り小さく留められるよう、さまざまな連携体制や手順を定めています。また、お客様への適切な情報発信方法なども定めています。


熊本県庁・市町村連携訓練にオブザーバー参加した際の様子

(上段)左から2022年2月 原子力総合防災訓練、2022年3月 東部方面隊ヘリ空輸訓練(オブザーバー参加)
(下段)左から2022年2月 大規模自然災害時における通信サービス確保のための連携訓練(北海道札幌市)、 2022年6月 北陸電力送配電 非常災害対応実働訓練

一般的に、災害発生時は多くの方がご家族や知人の安否確認のために通信サービスを利用することから、通常の数十倍にもおよぶ通信・通話が一時的にネットワークに集中し、つながりにくくなることがあります。また、基地局設備が被災し、破損などによって通信障害が発生することもあります。

 楽天モバイルの基地局は、災害に備えた設計となっているほか、モバイルネットワーク機能を完全に仮想化しているため、基地局設備はミニマムに簡素化されています。

 また、ネットワーク機能をソフトウェアアプリケーションとして実行しているので、柔軟な管理を可能にしています。そのため、ネットワーク障害の復旧にも比較的早く対応できることがメリットです。

実際に、災害が発生した場合

大雨や地震等の災害が発生した際には、対象エリアにいるお客様へ「緊急速報メール」サービスを提供しています。また、災害の規模に応じて「災害用伝言板」を設置し、お客様の安否確認を支援します。被災地では、人命に関わる重要通信を確保するために通信の規制などの調整をおこない、通信障害を迅速に復旧すべく対応します。

■緊急速報メール
気象庁が配信する緊急地震速報や津波警報、特別警報、国や地方自治体が配信する災害・避難情報を、対象エリアのお客様に一斉にメールでお知らせしています。国内であれば、電波の届かない場所や通信ができない状態にいない限り、無料で受信できます。スマートフォンの端末ごとに設定が必要となりますので、ぜひこの機会に設定を見直してみてください。緊急速報メールの詳細を見る 

 ■災害用伝言板
災害が発生した際に音声発信が集中し繋がりにくくなった場合、ご自身の安否情報を知らせたり、相手の安否を確認したりすることに役立てていただくため災害時専用の伝言板サービスを提供しています。お客様からメッセージをお預かりし、伝えたい相手にメッセージをお届けすることが可能です。これらのサービスが提供開始された際には、楽天モバイルのウェブサイト上に掲載しています。災害用伝言版の詳細を見る 

■110番や119番など重要通信を確保
被災地では、安否確認のための大量の通話・通信が、一時的にネットワークに集中し、設備の処理能力を超える「輻輳(ふくそう)」が発生することがあります。輻輳から大規模な通信障害となり、被災地での人命救助に欠かせない通信サービスが途絶してしまうことを回避するため、トラフィックを一時的に規制することで通信サービスを維持・確保します。

 ■被災地における早期復旧に向けた取り組み
被災地で通信障害が発生した際には、自治体や関連機関と連携し、一刻も早い通信サービスの復旧に努めます。楽天モバイルでは、防衛省、石油連盟、4つの自治体と協定を締結しており(2022年8月29日時点)、災害などの発生時には、通信サービスの復旧に向けて迅速に対応できる体制を構築しています。

基地局の損傷や停電の場合は、移動基地局車や可搬型基地局を出動させ、被災地域での携帯電話やメールなどの通信手段を確保します。また、地方公共団体などからの要請に応じ、避難場所や災害復旧関係機関へ衛星携帯、スマートフォン、Wi-Fiルーター、マルチチャージャーなどの貸し出しも実施しています。

左から、楽天モバイルの移動基地局車と可搬型基地局

対応事例

2022年7月24日午後8時過ぎに発生した鹿児島県・桜島の噴火発生の際には、火口から3km以内の33世帯51名に避難指示が発出されました。楽天モバイルの鹿児島支店メンバーは、災害発生翌日の午後には避難所内にマルチチャージャー(※)を設置、避難住民の皆様がスマートフォンなどの充電をおこない、通信手段を確保できるよう尽力しました。

(※)マルチチャージャーは、避難状況に応じて設置台数を決定しています。一台あたり10ポート装備されており、一度に10台の充電が可能です。様々な種類の端子を用意しており、どの端末でも対応できるようになっています。

 避難所内に設置したマルチチャージャー

防災の日に見直したい、通信の確保

災害発生時には、安否確認や災害状況の把握のため、通信手段を確保することが非常に重要です。ぜひ、防災の日・防災週間を機に、停電への備えと通信確保のための対応方法を見直しましょう。

  • 日常の備え:
    ・ モバイルバッテリーなど予備電源の準備。しばらく使っていない場合には、動作確認を行ってください。
    ・ 自宅や生活導線上にある公衆電話の位置の確認。小銭を常に携帯するようにすると安心です。
    ・ 家族などの電話番号をメモに控えておく。災害時の連絡方法も家族と確認しておきましょう。
  • 停電した場合: スマートフォンを省電力モードにし、バッテリーの消耗を抑えましょう。
  • 大雨、大雪などの予報が出ており、停電の恐れがある場合: 予めスマートフォンを充電し、連絡や警報などの受信ができるよう備えてください。また、モバイルバッテリーや災害時用の充電機器、ポータブル電源をお持ちの場合はご用意ください。避難指示が出た場合には、速やかに避難してください。

 (ご参考)詳細は「停電への備えのお願い」をご覧ください。 

 

 楽天モバイルは、今後も生活を支える通信インフラを担う企業として、災害に強いモバイルネットワークの構築に取り組んでまいります。

現在、米・AST SpaceMobile(AST)と共に、低軌道衛星を活用したモバイルブロードバンドネットワークを構築する「スペースモバイル」プロジェクトを推進しています。これが実現すると、山岳地帯や離島を含めた日本全土を通信エリアとしてカバー可能になり、災害時でも安定した通信の提供が見込めます。災害時でも安心して利用できる通信インフラの実現を目指します。

 ブログ:「スペースモバイル」でどこでもつながる通信へ、楽天モバイルの挑戦


楽天モバイルは、お客様が安心して通話やデータ通信を利用できるよう、
災害に備える取り組みを行っています。

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