楽天モバイルとサウジアラビアのstc社、モバイルネットワーク技術の連携に関する覚書を締結

 楽天モバイル株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:山田 善久、以下「楽天モバイル」)は、サウジアラビアで通信サービスを提供するSaudi Telecom Company (stc)(本社:サウジアラビア王国・リヤド、Group CEO:Eng. Nasser S. Al Nasser(ナセール S. アル ナセール)、以下「stc社」)とイノベーションや戦略的なモバイル技術において連携していくことを目指す覚書(MoU)(以下「本合意」)を締結しました。両社は、今後、通信事業者向けのクラウドネットワークを提供する完全自動化デジタルプラットフォームの開発、新規立ち上げおよび既存キャリアにおけるOpenRAN(注1)の展開オプションの提供、これらの運用モデルと事業価値の実現に向けた連携を含む様々な技術において連携する機会を検討していきます。

 本合意に基づき、stc社と楽天モバイルは、革新的なオープンテクノロジーの導入により、モバイル通信サービスの提供スピードを加速させることを目指します。また、新たなOpenRANの技術を通じて、様々なリアルタイムサービスの品質向上へ繋げていきます。

 stc社のGroup CEOであるEng. ナセール S. アル ナセールは次のように述べています。「今回の楽天モバイルとの覚書締結は、国際的なパートナシップの強化と事業成長の多角化を目指したものです。私たちは、本合意により、先進的な技術戦略の展開や、洗練された新サービス展開の早期実現など具体的な成果をもたらせるものと確信しています。当社は、サウジアラビア王国が掲げる『ビジョン2030』に貢献し、国内におけるデジタルトランスフォーメーションを推進してまいります」

 楽天株式会社の代表取締役会長兼社長であり、楽天モバイル株式会社の代表取締役会長兼CEOの三木谷 浩史は次のように述べています。「当社の次世代通信インフラ構築における革新的なノウハウをstc社と共有できることを嬉しく思います。私たちは、当社ネットワークのオープンアーキテクチャや5GのOpenRAN技術が、次世代の通信事業者の在り方を定義し、顧客志向のサービスを提供していくことと確信しています」

 楽天モバイルは、2020年4月より携帯キャリアサービスを本格的に開始し、日本における第4の移動体通信事業者(MNO)となりました。楽天モバイルの通信回線は、世界初(注2)のクラウドネイティブかつ、エンドツーエンドで完全仮想化されたモバイルネットワークです。ネットワーク構築において革新的な手法を採用しており、コストの大幅削減、運用効率の向上および新規サービス提供までの期間短縮などを可能にしています。

 新しい技術は、スピードと効率化の観点から、コスト削減につながるソリューションでもあります。本合意の締結は、stc社にとっては、同社が進めるデジタル戦略と一致し、サウジアラビア王国のデジタルトランスフォーメーションを加速させるものです。

 楽天モバイルとstc社は、今後、本合意に基づく成果や進捗について、改めてお知らせしていく予定です。

■stc社について
 サウジアラビア王国の首都リヤドに本社を置くstcグループは、中近東・北アフリカにおいて市場規模で最大の企業グループです。stc社の2019年の売上は543億7600万サウジアラビア・リアル(145億米ドル)であり、純利益は107億サウジアラビア・リアル(28億6,800万米ドル)となりました。stc社は、1988年に創業し、世界中にお客様を有しています。フォーブス誌の世界上位50社のデジタルカンパニーに中近東・北アフリカより初めて選定されています。法人・個人のお客様に217,000kmに上る光回線を通じてサービスを提供しています。stc社は、同地域においては初となる5G(第5世代移動通信システム)サービスを提供しており、2019年において既に2,300の5G基地局を設置するなど、世界においても早期に5Gサービスを普及させています。stcグループで14の子会社で構成されており、同グループは、stcバーレーンを完全子会社として保有しており、またstcクウェートの株式を51.8%、マレーシアのビアリアンGSMホールディングの株式を25%保有しています。
 サウジアラビア王国内では、stc社は、中近東において最大の携帯通信ネットワークを有しており、同国内の人口カバー率は99%以上であり、4G(第4世代移動通信システム)サービスの人口カバー率は90%です。stc社は、IoT、マネージドサービス、システム統合、クラウドコンピューティング、情報セキュリティ、ビックデータ解析、フィンテックや人工知能の分野において、同地域のリーディングプレイヤーです。

(注1)オープンな技術規格に基づいて設計された無線アクセスネットワーク(RAN)
(注2)大規模商用モバイルネットワークとして(2019年10月1日時点)/ステラアソシエ調べ


以上

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