楽天モバイル、東京工業大学と連携し、Beyond 5Gエッジクラウドコンピューティングに関する研究開発を開始

- NICT公募の「Beyond 5G研究開発促進事業」新規委託研究の一部を実施 -

 楽天モバイル株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:山田 善久、以下「楽天モバイル」)は、国立大学法人東京工業大学(住所:東京都目黒区、学長:益 一哉、以下「東京工業大学」)と連携し(注1)、Beyond 5Gを見据えたエッジクラウドコンピューティングに関する研究開発(以下「本研究開発」)を開始しました。本研究開発は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が公募した「Beyond 5G研究開発促進事業」の研究開発課題である「Beyond 5G超大容量無線通信を支える次世代エッジクラウドコンピューティング基盤の研究開発」の一部の研究開発項目を実施するものです。

 Beyond 5G(以下「B5G」)は、5Gの次の世代の通信規格として、2030年代に導入されることが見込まれています。5Gをさらに高度化したB5G では、超大容量無線通信、高信頼・極低遅延、超大量端末同時接続の実現が期待されています。B5Gのネットワークで稼働するアプリケーションの特性を生かすには、ユーザーや対象の近く(ネットワークのエッジ)でデータ処理(エッジコンピューティング)を行う必要があります。このエッジコンピューティングとクラウドコンピューティングの利点を組み合わせたエッジクラウドコンピューティングは、B5Gの無線通信を支える重要な技術のひとつと考えられています。

 世界初(注2)の完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワークを構築した楽天モバイルは、本研究開発において東京工業大学と連携し、B5Gエッジクラウドコンピューティングを活用した実証実験を行い、新たなユーザー体験の創出を目指します。具体的な研究開発内容は以下の通りです。

■実施内容

  • 研究開発テーマ:
    (研究開発項目2-d-4)「B5Gとエッジクラウドコンピューティングを活用したスーパースマートタウンに関する研究開発」
  • 概要:
    B5G 時代を見据え、B5G エッジクラウドコンピューティングを活用したアプリケーションの開発と実証実験を行います。東京工業大学大岡山キャンパスとその界隈にO-RAN(注3)や3GPP(注4)の技術仕様に準拠した5Gネットワークを構築し、B5G 基盤技術として、エッジクラウドコンピューティング上でアプリケーションシステムが動作するためのプラットフォーム開発を行います。同プラットフォームを活用して、ネットワーク機能の最適化を図るとともに、将来のスマートシティに求められるサービスの実現に向けて実証実験を行います。また、エッジクラウドコンピューティング間の連携を実現し、モビリティに伴うサービスや離れた場所のユーザーとのネットワーク接続において、シームレスな大容量データ通信環境の構築を目指します。
  • 期間:
    2021年3月から2025年3月末(予定)

 楽天モバイルは、今回の研究開発を通じて、B5G 時代を支えるネットワーク技術を開発し、お客様の利便性向上のためにより良いネットワークサービスを提供するとともに、日本の通信技術の発展に引き続き寄与してまいります。

(注1)東京工業大学との連携について、詳しくは当社プレスリリースをご覧ください。https://corp.mobile.rakuten.co.jp/news/press/2021/0416_01/
(注2)大規模商用モバイルネットワークとして(2019年10月1日時点)/ステラアソシエ調べ
(注3)O-RAN準拠とは、相互運用可能でオープンな無線アクセスネットワーク(Open RAN)の仕様策定を推進する標準化団体「O-RAN ALLIANCE」の仕様に準拠していることをいいます。「O-RAN ALLIANCE」には、世界の通信事業者やベンダー、研究・学術機関を含む200社以上が加盟しています。楽天モバイルは、2020年8月より加盟しており、同11月に当社代表取締役副社長兼CTOのタレック・アミンが理事に就任しています。詳しくは、当社プレスリリースをご覧ください。https://corp.mobile.rakuten.co.jp/news/press/2020/1104_03/
(注4)3GPP(Third Generation Partnership Project)とは、世界の通信事業者やベンダーによる移動通信関連の技術仕様の標準化プロジェクトです。


以上

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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