楽天モバイルと楽天シンフォニー、商用網へのRIC全国展開とサードパーティー製rAppの統合によりOpen RANイノベーションを推進

 楽天モバイル株式会社(以下「楽天モバイル」)と楽天シンフォニー株式会社(以下「楽天シンフォニー」)は、O-RANに準拠(注1)したRAN Intelligent Controller(以下「RIC」)について、サードパーティー製rApp(注2)の統合や新たなユースケースなどの成果を発表しました。楽天モバイルは、商用網へのRICアプリケーションの日本における全国展開を完了しており、オープンで相互運用可能なプラットフォームが、試験段階から実運用および大規模運用へと移行可能であることを実証しました(注3)。

 楽天モバイル ビジネスマネジメントディビジョン AI&データ統括部 ディレクターのサッチン・ヴァーマは次のように述べています。「RICの全国展開達成と、サードパーティー製rAppの商用網への展開により、最適化サイクルが加速され、お客様により強靭で高品質なネットワーク体験の提供が可能となりました。また、開発者やパートナーの皆様は、運用への影響を定量的に評価できる、実証済みの実運用プラットフォーム上で、rAppを大規模に展開できます」

 RICは、Open RANアーキテクチャーの重要な構成要素であり、ソフトウェアアプリケーションによる無線ネットワーク性能の高度な最適化・自動化を可能にします。楽天モバイルと楽天シンフォニーは、米AirHop Communications社、蘭Future Connections社などのパートナー企業と連携し、サードパーティー製ならびに自社製rAppのNon-RT RIC(注4)環境への統合を進めています。これらのアプリケーションは、予知保全、モビリティ向上、トラフィック最適化、AIアシストによる意思決定などをサポートし、人的関与を減らしながらネットワーク品質や信頼性の向上に貢献します。

 本取り組みは、Open RAN普及をけん引する楽天モバイルの存在感をさらに高めるとともに、通信分野のイノベーションを支える健全なマルチベンダーエコシステムの構築に貢献するものです。また、ネットワーク運用においてクローズドループの自動化とAIが中核となる、国際的な業界団体であるTM Forumの「自律型ネットワーク レベル4」(注5)認証取得にもつながりました(注6)。

 楽天シンフォニー 執行役員 兼 ネットワーク運用システム(OSS)ビジネスユニット プレジデントのヴィヴェック・ムルシーは次のように述べています。「当社のRICプラットフォームは、サードパーティー製および自社製の両方のrAppに対応することで、オープン標準が実際のイノベーションへとつながることを示しています。このマイルストーンは、Open RANが単なる概念ではなく、現在の商用ネットワークにおいてすでに成果を生み出していることを示すものです」

 また、今回の成果は、楽天モバイルが2023年より開始している、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT(エヌアイシーティー))による委託研究開発「Beyond 5G における高度RAN基盤を実現するOpen RAN無線通信技術の研究開発」(注7)、ならびに助成事業「次世代通信に向けたエッジクラウドの高度化技術に関する研究開発プロジェクト」(注8)の取り組みの一つです。

 楽天モバイルと楽天シンフォニーは、引き続き新たなエコシステムパートナーやrApp開発者との連携を進め、ユースケースの幅を広げるとともに、業界全体での導入を加速させていきます。また、世界で唯一となる全国規模で構築した商用RIC(注9)において、rAppやxApp(注10)の搭載と検証を行うため、自社RICプログラムへの技術パートナーならびに開発者の参画を募ります。

(注1) O-RANに準拠: O-RAN ALLIANCEで策定された異なるベンダーの機器と接続が可能な仕様。
(注2) rApp: Non-RT RIC(非リアルタイムRIC)上で動作するソフトウェアアプリケーション。
(注3)本研究開発における成果の一部は、NICTの委託研究(JPJ012368C06501)により得られたものです。
関連プレスリリース: 楽天モバイル、Beyond 5Gに向けてOpen RAN高度化に必要なRICに関する研究開発を開始
https://corp.mobile.rakuten.co.jp/news/press/2023/0228_01/
(注4)Non-RT RIC: 非リアルタイムRIC。分析やAIモデル管理など、処理時間1秒以上のアプリケーションを搭載。
(注5)TM Forumの自律ネットワークレベル4:通信事業者のネットワーク運用における自律性の度合いを測るフレームワークにおいて高度な自律性を示す段階。
TM Forum - Autonomous Networks(英語のみ)
https://www.tmforum.org/autonomous-networks
(注6)関連プレスリリース:楽天モバイルと楽天シンフォニー、商用Open RANネットワークにおけるRAN省電力化でTM Forumより世界初の「自律型ネットワーク レベル4」認定を取得
https://corp.mobile.rakuten.co.jp/news/press/2026/0219_01/
(注7)本研究開発における成果の一部は、NICTの委託研究(JPJ012368C06501)により得られたものです。
関連プレスリリース:楽天モバイル、Beyond 5Gに向けてOpen RAN高度化に必要なRICに関する研究開発を開始
https://corp.mobile.rakuten.co.jp/news/press/2023/0228_01/
(注8)本研究開発における成果の一部は、NICTの助成事業(JPJ012368G50901)により得られたものです。
関連プレスリリース:楽天モバイル、NICT基金事業として次世代通信に向けたエッジクラウド高度化技術に関する研究開発を開始
https://corp.mobile.rakuten.co.jp/news/media/2023/1117_01/
(注9) Open RAN技術を用いた、完全仮想化による全国規模の4Gおよび5G商用ネットワークへのRIC導入において(楽天モバイル調べ、2026年2月25日時点)
(注10)xApp:Near-RT RIC(準リアルタイムRIC)上で動作するソフトウェアアプリケーション。

■楽天モバイルについて
楽天モバイル株式会社は、移動体通信事業者 (MNO) および仮想移動体通信事業者 (MVNO) 事業を含む移動通信事業および ICT 事業を担う楽天グループの会社です。楽天モバイルは、継続的なイノベーションと先進技術活用を通じて、モバイル通信業界の常識を再定義し、顧客の多様なニーズに応える魅力的で便利なサービスを提供することを目指しています。

■楽天シンフォニーについて
楽天シンフォニーは、革新的なモバイルネットワーク技術を用いた通信プラットフォーム事業をグローバルに展開しています。楽天モバイルが世界でも先進的に商用利用を実現した大規模な仮想化Open RANネットワーク構築の知見を生かし、通信事業者向けのプラットフォームを含む次世代ネットワークの計画・構築・運用に必要なすべての機能を提供しています。楽天シンフォニーは日本に本社を置き、米国、シンガポール、インド、韓国、欧州、中近東アフリカ地域にも現地拠点を置いています。楽天シンフォニーの詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください。
https://symphony.rakuten.com/jp

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