楽天モバイルとエアスパン社、「Rakuten Communications Platform」向けのvRANソリューションに関する覚書を締結
楽天モバイル株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:山田 善久、以下 「楽天モバイル」)とAirspan Networks, Inc.(本社:アメリカ・フロリダ州、President & CEO:Eric D. Stonestrom(エリック D. ストーンストロム)、以下「エアスパン社」)は、エアスパン社が5G用の仮想化無線アクセスネットワーク(vRAN)ソリューション「OpenRANGE」を「Rakuten Communications Platform」(以下「RCP」)に提供する覚書(MoU)(以下「本合意」)を締結しました。エアスパン社のvRANソリューションである「OpenRANGE」はハードウェアとソフトウェアのプラットフォームであり、O-RAN(注1)の技術仕様に準拠しています。
本合意に基づき、今後、「RCP」の海外展開においても、エアスパン社は楽天モバイルと協働し、同社のソリューションを通信事業者、事業会社、政府などへ提供していくことを目指します。
楽天モバイルの「RCP」は、5G対応のモバイルネットワークプラットフォームであり、「コンテナ」技術をはじめとする世界初(注2)のエンドツーエンドで仮想化されたクラウドネイティブなネットワーク技術とパートナー企業の技術を組み合わせて開発されています。「RCP」は、完全にクラウドネイティブなモバイルネットワークを迅速かつ低コストで簡単に、世界中の通信事業者や企業が構築・展開できるソリューションで、パートナー企業が提供する通信事業者向けアプリケーションやソフトウェア、ネットワーク運用システム(OSS)やビジネス支援システム(BSS)、エッジコンピューティング、仮想化ネットワークの管理機能など、楽天モバイルのネットワークを構成する機能が含まれています。
楽天モバイル代表取締役副社長兼CTO(最高技術責任者)のタレック・アミンは次のように述べています。「我々は、エアスパン社を『RCP』ファミリーの一員として迎え、当社とエアスパン社が実現した技術を『RCP』の一部として展開していけることを嬉しく思います。エアスパン社のイノベーションに対するコミットメントにより、『RCP』のお客様へ真にカスタマイズ可能なネットワークアーキテクチャの提供が可能となります」
エアスパン社President兼 CEOのEric Stonestromは次のように述べています。「エアスパン社は、スモールセルからマクロセル、ソフトウェアからハードウェアのすべてにおけるRANの分離(注3)を強みとしています。我々は、イノベーションを強固に推進しており、楽天モバイルの提供する画期的なソリューションの一翼を担い、協働できることを光栄に思います」
楽天モバイルとエアスパン社は、通信事業者が新たな収益源を生み出しながら、お客様に対するサービスの品質や利便性を簡単かつ迅速に向上できるよう、次世代の通信およびコラボレーション技術をさらに共同開発してまいります。
エアスパン社について
エアスパン社は5GにおけるエンドツーエンドのOpen RANハードウェアおよびソフトウェアのプロバイダーです。幅広い商品ポートフォリオを有しており、米国フロリダ州ボカラトンに本社を置き、ロンドン、テルアビブ、ムンバイ、東京にオフィスがあります。詳しくは、エアスパン社のウェブサイト(https://www.airspan.com/)をご覧ください。
(注1)O-RAN準拠とは、相互運用可能でオープンな無線アクセスネットワーク(Open RAN)の仕様策定を推進する標準化団体「O-RAN ALLIANCE」の仕様に準拠していることをいいます。「O-RAN ALLIANCE」には、世界の通信事業者やベンダー、研究・学術機関を含む200社以上が加盟しており、楽天モバイルは、2020年8月より加盟しており、同11月に当社代表取締役副社長兼CTOのタレック・アミンが理事に就任しています。詳しくは、当社プレスリリースをご覧ください。https://corp.mobile.rakuten.co.jp/news/press/2020/1104_03/
(注2)大規模商用モバイルネットワークとして(2019年10月1日時点)/ステラアソシエ調べ
(注3)RANの分離とは、従来は一体型で提供されていたネットワーク機器をハードウェアとソフトウェアに、あるいは機能ごとに分解し、オープンなインターフェースで制御できるようにすることを指します。
以上
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